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Bo peep の NY

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カテゴリ:Bo peep美術手帖( 9 )

セイントニコラスがサンタさん

↓気に入っていたクリスマスによく使用したお皿を懐かしむ
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クリスマスもそろそろ終了しますが、今年も幼少の子供さんがいるご家庭では、ご両親、サンタクロースのプレゼントに奔走した事でしょう。周知の事かと思いますが、クリスマスにプレゼントを運んでくれるサンタクロースは、(聖人)セイントニコラスが原型です。
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左側にいるへーローと呼ばれる丸い輪をつけている方がセイントニコラス↑Fra Angelico
セイントニコラスは実在した人物で名前のニコラスはグリーク、ギリシャ名。3,4世紀頃Lycia、現在のTurkey(トルコ)に実在。経済的に困窮している家庭の子供達を手助けした事などから死後、ノーザンヨーロッパ等でサンタクロースと呼ばれる事になったのは有名なお話。

クリスマス関連の話がラジオで流れていましたが、あるゲストの方がアメリカ合衆国は希望を持てる国だと力説して、希望というのが生きる上で大切な原動力ですというような話をしていました。アメリカ合衆国が希望に満ちている国かは別として、若い世代にとって(もちろん自分達にとっても)希望を持てる年がやってくる事を祈ったクリスマスの日。
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by Upstate11 | 2016-12-25 23:59 | Bo peep美術手帖

クリスマスにちなんだ絵画 The Nativity

今日はクリスマスイヴ。クリスチャン国家でない日本ですが、クリスマスは盛大で日本の各都市も美しくクリスマスの飾りつけされている時期ですね。こちらはクリスマスツリーは年明け六日頃まで宗教上の意味、宗教上に関係ない慣習も含めて飾りっぱなしで、そうゆう意味では日本の方がクリスマスツリーを片付け、新年の用意と更に多忙を極めると憶測します。

↓大好きな画家Petrus Christusは15世紀のフレミッシュ画家。日本ではルネッサンス画家といえばイタリアが主流の印象ですが、ノーザンルネッサンスと呼ばれるフレミッシュ画家はイタリア勝るとも劣らない素晴らしさ。

以前こちらで紹介した絵画はクリスマス後の絵画。羊飼いがキリスト誕生を祝福した訪問後、Magiがキリスト生誕を祝った訪問日。ガレットデロワを食べる公現祭Epiphany,1/6日の絵画で英語表題はThe Adoration of the Magiと言われています。
Petrus ChristusのThe Nativity美しい色が印象的↓
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↑一方クリスマス、イエスキリスト様の生誕を描いた絵画を英語表題ではThe Nativityといい多くの画家が描いた題材です。ナショナルギャラリーオブアートワシントンDCはアメリカ合衆国で唯一ダヴィンチの絵画を所持している事でも有名ですが、エルミタージュ美術館から多くの大作(ヤンファンアイク等等)を購入し素晴らしい名画の数々を無料で見学できる、北米で一番好きな美術館。ワシントンDC訪問の際、美術鑑賞に興味があれば見逃せない場所です。

この時点ではナショナルギャラリーオブアートワシントンDCのGallery 39に展示されているThe Nativity。同室に現時点ではヤンファンアイクの有名なThe Annunciationも展示されています。
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by Upstate11 | 2016-12-24 23:55 | Bo peep美術手帖

スイスのパステル画家 Jean-Étienne Liotard

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Shane candy storeでホットチョコレートをいただき、友人と友人のちびっ子にお土産購入。ノスタルジー溢れる店内で見かけたこちらの絵画↓をみてびっくり。偶然にもロンドンでの展示会を訪問したいと(結局行けないのだけれど)思っていた画家の有名な一枚が飾ってあって。
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この絵はアメリカのチョコレート会社の目を惹き一種のトレードマークで使用された事があると何かの雑誌で見かけたような気がします。大好きなフィラデルフィアのチョコレート店で興味ある絵画が使用された偶然を嬉しく思いました。今月末までロンドンで展示会があるのでロンドン在住で興味がある方はまだ実物の絵画を見る機会があります。Chocolate Girl は展示されていないと思います。chocolate Girlの通常展示はGemäldegalerie Alte Meister
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Issac-Louis de Thellusson, 1760.
Pastel on vellum. 70 x 58 cm. Museum Oskar Reinhart, Winterthur, inv. 277. Rodolphe Dunki, Geneva; acquired 1935 Photo SIK-ISEA. Photography: Philipp Hitz.
↑写真はこちらから
服の生地詳細を精密に描写していることで有名なゲインズボローに負けず劣らずの美しい生地の再現力。ホームページではHe captured clothing in exquisite detailと表現しています。
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こちらはどなたでしょう?
答え マリーアントワネットというようにこの時代の著名人の多くを描いています。ホームページではFamous faces appear in his portraitsと表現。
↑Archduchess Marie Antoinette of Austria, 1762.
Black and red chalk, graphite pencil, watercolour and watercolour glaze on paper, heightened with colour on the verso. 31.1 x 24.9 cm. Cabinet d'arts graphiques des Musées d’art et d’histoire, Geneva. On permanent loan from the Gottfried Keller Foundation, inv. 1947-0042 Photo Musée d'art et d'histoire, Geneva. Photography: Bettina Jacot-Descombes.
こちらより

展示の詳細場所、時間チケットなどはこちら
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Jean-Étienne Liotard 展示がメトロポリタン美術館来訪の可能性は少ないと思いますが、いつの日かこちらでも展示会があることを期待して。
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by Upstate11 | 2016-01-24 15:45 | Bo peep美術手帖 | Comments(0)

150年おめでとう Alice in wonderlandとアフタヌーンティー Morgan Library美術館

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昨年の話しですが不思議の国のアリス150周年記念で開催された展示。昨年は英国訪問予定だった為、アリスの展示を含め色々楽しみにしていたことが、種々の理由で行けなくなり、アリスの展示だけでもとマンハッタンに足を運びました。

訪問は金曜日で夜7時から無料展示となりますが、時間節約の為、有料時間訪問でしたが、入場の際、学生と教育者関係者に割引がある事を知りました。何事も流動的なNYで現在も継続しているか不明ですが(何故かホームページに記載なし)、学生さんが物価の高いマンハッタンを旅行する際、尋ねて損はないと思います。金曜夜開館のメトロポリタン美術館へも行きたかった為、アリス鑑賞後、腹ごしらえにアフタヌーンティーもいただいてみました。

アフタヌーンティーの時間帯記載がなかった為、cafe案内の方に尋ねるも、わからないとの返答でちょっと驚きましたが、運よく厨房から支配人らしき?人が出てきて時間制約なしとの事で、着席。アフタヌーンティー途中、数人の訪問者が案内係りがいない為帰ってしまったのを目にしたりと、少々印象は悪かったのですが、給仕して下さった方が気のつく方で、嫌な印象を相殺してくれました。
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訪問時は1人18ドル(お茶を含む)で、一休みに丁度よい量。サンドウィッチは少々ぱさつき気味でしたが、スコーンは想像より美味しいスコーンでした。食事やキャフェ利用では入場料を支払う必要がない為、展示に興味がない方や観光客にも一休みとして利用できる印象。(現在のメニューではThe Morganティーは21ドルに)
観光客の方には立地(JFK空港へのロングアイランド鉄道、ペンステーション近く)と時間制限がない事、マンハッタン価格としてはお買い得価格な事で使用しやすいと憶測します
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↓使用したことはありませんが、お洒落な印象。スペシャルオファーが1月31日までのブランチにあるようですね Join the Morgan Dining Room for 20% off weekend brunch now through January 31
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↓お土産店では、アリスの日記帳を購入。店員の方が親切で店内は色々興味深い本がありました。
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後ろの包装紙は20年程昔?イギリスで購入
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ホームページより
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ルイスキャロル自身のイラストも見ることができました。便利な時代でBritish libraryこちらで作者の挿絵による原本を読むことができます。イラストレーターの John Tennielのアリスの挿絵があまりにもピッタリしていますが、ルイスキャロルもなかなかチャーミングなイラストです。作者とTennielのイラストの比較をこちらでも見ることができます。モーガンライブラリー美術館のホームページは見応えがありよくできていると思うので、興味があればお勧めです。
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色失敗⁉︎ティムバートン映画のアリスはがっかりでしたが、視覚的には楽しめました。↓アリスがどことなく映画のポスター影響を受けているような……
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The Morgan Library & Museum
225 Madison Avenue at 36th Street, New York, NY 10016
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by Upstate11 | 2016-01-18 22:45 | Bo peep美術手帖

メトロポリタン美術館案内 その2 クリスマスバージョン1Adoration of the Magi東方三博士の礼拝

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年末、クリスマスと12月はどうしても気ぜわしい日々ですが、今日もありがたい事に雪なく、妙に暖かく、日中外気温5度と、12月とは思えない一日でした。そんな暖冬のNY州でマンハッタンは更に暖かく、アップステートでは霜取りした朝にマンハッタンではジャケットの必要性なしだったり。

街はクリスマス色でしたが空気は秋でした。

この時期メトロポリタン美術館にお目見えするこちらのクリスマスツリー↑期間限定ですが、ガレットデロワをいただく公現祭まで飾ってある為、機会があれば美術館でもクリスマスの雰囲気を楽しめます。昨年のガレットデロワと公現祭Epiphanyの関係はこちらに。
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クリスマスは宗教色強い行事ですが、クリスチャンに関係のない国々もこの日を祝い楽しむ現代。クリスチャンでなくともクリスマスツリーや賛美歌は暗く寒い日々に彩りを添えてくれるように思うのですが、ヨーロッパ、北米の文化はクリスチャニティChristianityなくしては語れず、未だにPaul等、一般人名もクリスチャンの聖人名から引き継がれていたりする点、常々興味深く感じています。このクリスマスツリーが飾ってある部屋は以前こちらで紹介していますがgallery305。ツリー後方にある門(スクリーン)はスペインのValladolid Cathedral(日本名バリャドリッド大聖堂)からです。

Christmas Tree and Neapolitan Baroque Crèche
November 24, 2015–January 6, 2016まで展示。


クリスマスツリーが飾られているギャラリー305は時代背景的に宗教的な作品展示が多く、個人的に15世紀のフレミッシュ画家や14〜15世紀のイタリア、ドイツ画家、ゴッシック等に興味がある為、よく鑑賞する場所です。絵画の好みは人それぞれですが、自分の場合はシャガール、カンディンスキー(比較的現代)が好きだった幼少期から年を重ねるにつれ、ヤンファンアイクやビザンチンと懐古主義?に。もちろんボッシュ、ブルーゲルその他色々好きな絵画は沢山あります。

周知の方も多いと思いますが、イエス様の誕生を描いた絵をThe Nativityといい、(日本語ではキリストの降誕というのですね)ジーザス(イエス様)が誕生したこの日をクリスマスといいますが、現時点でイエス様はこの日に誕生していない説が強いようです。が、古代の事柄で、確証は曖昧であってしかりという個人的見解。
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以前紹介したBosch(ボッシュ、ボス)↑のAdoration of the Magiは正確にはクリスマス当日12月25日ではなく1月6日で(宗派によってこの日の解釈が若干違う場合もありえるようですが)、クリスマス時期の一部として多くの画家によって描かれています。個人的にこの時代の絵画鑑賞が好きな理由は幾つかありますが、多くの画家が同じ事柄を描いている為、技術、色彩、絵画の雰囲気、歴史的背景等を同等に比較対照できる点も理由の1つ。
(通常ボッシュのこの絵はギャラリー640にありますが今日現在、ホームページを見ると展示されていないような為、もしかすると2016年のボッシュ生誕500年を祝って多くのプロジェクトが出生地で開催されるにともなって持ち出しされているか、何かの他の都合で展示されていない可能性もある為、絶対この絵画を鑑賞したい場合は、訪問どきにホームページがnot on viewかon viewかを確認する方がよいかもしれません。:641に変更されてました12/25現在:)

Adoration of the MaginはThree wise men三人の王様が、12月25日のキリスト生誕を祝った1月6日の訪問場面で、時代や画家によって登場人物は異なりますが通常

Mary:マリア様 イエス様の母親
BabyJesus: 赤ん坊のイエス様
Melkon,Balthasar, and Gaspar(Casparの説有): 三人の賢者 或いは王様
Saint Joseph:イエス様の養父
Donkey and Ox: ロバと牛
その他天使や羊飼いなどなどが絵画中に登場します。

↓はGiottoのThe Adoration of the Magi
画家名: Giotto di Bondone (Florentine, 1266/76–1337)
おおよそ1320年ごろの作品、テンペラ画
サイズ 45.1 x 43.8 cm
Gallery 602
Giottoは有名なイタリアのフレスコ画家です。この絵はthe life of Christの一部で、ボストンのIsabella Stewart Gardner MuseumにあるThe Presentation of the Christ Child in the Templetoもその絵のシリーズの一部とされています。
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↑大きな絵ではありませんが、神聖な雰囲気があり、色使もこの時代ならでは。この絵はFranciscan churchがパトロンだったようですが絵画左上の羊飼い?と思われる2人の人物の服装はFranciscan churchの修道士が纏っていたデザイン(a)
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↑写真の丸で囲ってある部分のshooting star(流れ星)はGiottoの後に追加された星で、この星は賢者達を赤ん坊のイエス様へと導く役割を果たしたのですが、追加された星の左上にもともと描かれた星を見ることができます(b)

通常この絵画では一番年齢の高い賢者が跪いて地面には贈り物王冠(Gold)が描かれています。三人の賢者は三つの贈り物を従えていて、Gold、frankincense,myrrhが描かれているのが常です。

日本のwikiによるとFranciscan の日本語訳は乳香で"東方の三博士がイエス・キリストに捧げた3つの贈り物の中に乳香がある"。myrrhの日本語訳は没薬"聖書にも没薬の記載が多く見られる。 出エジプト記には聖所を清めるための香の調合に没薬が見られる。 東方の三博士がイエス・キリストに捧げた3つの贈り物の中にも没薬がある。 没薬は医師が薬として使用していたことから、これは救世主を象徴しているとされる。 またイエス・キリストの埋葬の場面でも遺体とともに没薬を含む香料が埋葬されたことが記されている。"との記述。


↓はQuentin Metsysフレミッシュ画家でルーブル美術館の有名な絵画"両替商とその妻"が日本で展示され、よく知られている画家と憶測します。丸で囲ってある部分はGold,frankincense,myrrh、3つの贈り物
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日本でも公開された"両替商とその妻"
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太字a,bはHow to read a painting: Harry N Abrams inc publisher参考文献

クリスマスバージョン その2に続く
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by Upstate11 | 2015-12-23 20:35 | Bo peep美術手帖 | Comments(0)

画家Boschボッシュ、ボスってだあれ?

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今年の秋、Boschの絵画が日本の地を踏むことで、フェルメール(英語的にはヴァミア)人気とまではいかずとも、ボッシュの名前が日本で一般的になる日も近いと期待します。2016年はboschボッシュ没後500年という節目になり故郷でボッシュ祭が開かれる等、今後益々注目されるべき画家といっても過言ではないと。

常々感心するのは500年という古臭さを感じさせないボッシュのセンス。作品によっては、風変わりな登場人物の風貌が、少々古い例かもしれませんが、"ゲゲゲのきたろう"並の奇妙さだったり、絵画の構造、ハイブリッドな創造物が時にはユーモラスに描かれ、兎角、杓子定規な宗教画においてさえ、a sense of humor(日本語ではクスッと笑いが溢れる感じとでもいうのでしょうか)を感じさせる作風が、現代において色褪せた感なく、自分にとって、ある意味現代アート以上の斬新さが魅力でもあります
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Boschと聞くとドイツ?を想い出す方も多いと思いますが、こちらのボッシュは15世紀のフレミッシュ画家。ベルギー国境近く、現在オランダ's-Hertogenbosch(発音はこちらに例)という市で生涯を過ごした画家です。本名は Jheronimus van Aken。ボッシュBoschという名前は一種のペンネームで、生まれ育った故郷の地名を画家名として使用。苗字にあたるVan Akenは14世紀にNijmegen(発音はこちらに)という地で生活を営んでいた先代からの家族名です。 名前にあたるJheronimusがどうして命名されたか、はっきりした記録はないようで、セイントJeromeジェロームと同名。家族内(注)にJheronimusが使用されていた記録は今のところ無いようです。

日記や手紙等の個人記録がないボッシュですが、祖父(Jan)、4人のうち3人の叔父、ボッシュの父親(Antonius)、ボッシュの兄(Goossen)も画家だったようです。1480年(1479〜1481年という説有り)裕福な家庭のAleyt Goyaerts Van de Meervenneという女性と結婚。敬虔なキャソリックの一員Brotherhood of our ladyであったボッシュの葬儀は1516年8月9日。(2)

フレミッシュ画家、その時代の地形的、歴史的背景などを排除しての簡素な略歴記載ですが偉大な画家だったボッシュが今後更に注目される事で、ボッシュ研究が進展すると思っています。ある専門家(名前失念)がBosch was the first artist in the Low Countries to deal with social themes in several of his painting.と言っているように、裕福なパトロンによって支えられていた煌びやかな絵画が大半だったその時代に(もちろんボッシュもパトロンの為に書いた絵画もあります)、一般人の生活、社会文化背景からのテーマで作品作りをしたボッシュやブリューゲルは自分とって興味尽きない画家です。

追記:Bosch の専門家として有名なこの方の肖像画はマサチューセッツ州クラーク美術館こちらに
⑴The complete paintings and drawing Hieronymus Bosch, Ludio Ghent Amstrrdam参考文献
注)日本では一般的ではありませんが、ヨーロッパ北米では、祖父、父の名前を再度使用する事が普通にある為
(2)Walter Bosing The complete paintings Bosch, DK Artbook Bosch参考文献

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by Upstate11 | 2015-07-28 12:40 | Bo peep美術手帖 | Comments(0)

大好きな画家bosch ボッシュ、ボスが日本初上陸三菱一号館美術館 その1

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↑クリックすると大きくなります
(画像"The Garden of Earthly Delightly"はパブリックドメイン プラド美術館)

日本で名前も作品も知らなかったボッシュとの出会いはアメリカ生活を始めて間もなく。
本屋訪問の際、哲学書?経済書・・・内容を記憶しておりませんが、ある本の表紙が美しい色彩とともに掴み所のない時代感覚を纏っている事に、ちょっとした衝撃を受け、
内容よりも表紙の事を知りたく頁をめくると

"The Garden of Earthly Delightly" Boschと小さな記載

名前からドイツ画家だと思いこみ、読み方を夫に聞くも短く、"ボッシュ"と。

それから月日は流れ、ボッシュの作品を知れば知る程、益々Boschボッシュが好きな自分です。大作の多くはプラド美術館所有で、残念な事に、北米では本物を見る機会が少ないボッシュですが、今年は大作保有のプラド美術館から日本の三菱一号美術館にボッシュ初期の作品が初上陸。

私の知っている限りでは、北米のBoschボッシュ、ボス?の絵画はワシントンDC National Gallery of Art、メトロポリタン美術館、イェール大学、フィラデルフィア美術館、個人所有がそれぞれ1点づつ計5件。三菱一号美術館のホームページには"世界で20点しか存在しないボスの日本初公開の真筆など"となっていて、数え方の違いやboschのコピーも多い事で特別厳選しているのかもしれませんが、現時点で大小絵画作品は世界に計20点以上ある認識です。
(もしかするとボッシュのサインがある絵画が20点?ということかもしれません)

今回日本で見ることができる作品Extracting the Stone of Madnessは、宗教色よりも時代の文化背景色が濃い作品で、宗教知識なくともボッシュ特有のウィット溢れる作品を楽しめる事も加味して、絵画愛好家の多い日本でも知名度が上がる予感。(もしかすると、私が知らないだけで、ボッシュの日本知名度が著しく高い事もあり得るのですが)
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メトロポリタン美術館では以前紹介した”The Adoration of the magi“を所有していますが、同様にboschのThe Adoration of the magiはフィラデルフィア美術館でも所有。(フィラデルフィア美術館では2015,July現在通常展示されていません)

↓メトロポリタン美術館The Adoration of the magi(英語題名)
「東方三博士の礼拝」
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↓フィラデルフィア美術館のThe Adoration of the magi
「東方三博士の礼拝」
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↓フィラデルフィア美術館にはプラド美術館所有のThe Adoration of the magi「東方三博士の礼拝」のコピー?もあるようです
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↓プラド美術館のThe Adoration of the magi「東方三博士の礼拝」
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日本での展示は10月からと、反響が楽しみです。三菱一号館美術館を訪問したことはないのですが、ホームページから素敵な雰囲気伝わってきました。大好きなボッシュの作品については引き続き記録していければと思っています。
(メトロポリタン美術館のThe Adoration of the mag写真以外はパブリックドメインと三菱一号美術館ホームページよりExtracting the Stone of Madnessの写真をお借りしました)

三菱一号館美術館開館5周年記念
会  期2015年10月10日(土)~2016年1月31日(日)
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by Upstate11 | 2015-07-09 18:00 | Bo peep美術手帖 | Comments(0)

美術手帖

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単なる美術ノートですがメモから美術記録帳に切り替えたのはいつ頃だったか??メモ紙の記録は紛失しやすい為、美術観賞後の感想、歴史や知識記録にノートを使用。

アメリカの生活を始める際、日本で鑑賞した映画や美術館の写真(絵)付き入場券は処分しましたが、幼少から母と美術館訪問をした楽しい想い出があり、その中で一番印象に残った北海道立美術館カンディースキーと出会ったミュヘン近代美術展(1977年頃と記憶)のみを手元に残しました。

気に入った美術館等の入場券は、写真入れに気に入った展示絵ハガキ等と一緒に↓のように保管。メトロポリタン入場バッチ?ピン?は訪問後美術館に返還していましたが、廃止になると聞いて、記念に数個手元に置きました。フィラデルフィア美術館は、まだ入場バッチが継続されています。
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鑑賞したい絵画をみつけた時や、展示で絵画の説明等を聞いた際、感想や知識等ナドの走り書きを紙きれ保管すると、紛失やみつけづらい事多かった為、メモをノートに事柄別等として貼ってしまう方が、便利かつ合理的。
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美術館の楽しみ方は人それぞれと思いますが、画家や所属している流派のみならず、描いている題材や絵画の時代背景とのかかわり、色使い、モチーフ設置等楽しみ方色々。↓”セントジョージとドランゴン”も数多くの画家が好んで描いた題材で、美術館訪問の際は、気をつけてみるテーマです。
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by Upstate11 | 2014-10-23 20:05 | Bo peep美術手帖

ハイドコレクションのウエッジウッドWedgewoodとミニチュア

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ミニチュア肖像とWedgewoodが大好きです。一階にあるウエッジウッドはJohn Flaxmanの時代。

ウエッジウッド好きな方にはジョンフラックスマンはいわずともがなでしょうが、参考までに18世紀のネオクラシック形式を確立したウエッジウッドですが、フラックスマンなしでその業績はなかったといっても過言でないと思います。英語になりますが、こちらにJohn flaxmanの詳細。同様に英語になりますが、メトロポリタン美術館のこちらにネオクラシックが紹介されています。英国美術館ではウエッジウッドを時代別に鑑賞する機会が豊富ですが、アメリカでは保有しているのかもしれませんが、展示数が英国に比較して案外少なく、ブルックリン美術館のこちらが豊富な展示で知られているようで、自分が間違っていなければ、メトロポリタン美術館よりもフィラデルフィア美術館が通常展示数豊富な印象です。
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↑ハイドコレクションのウエッジウッドはCarl Von Linnaeus(カールフォンリンネ)というスウェーデン生物学者、植物学者のポートレート。この方は哺乳類等、動植物を分類する分類学を成立させた事等でも有名な学者。話は少々脱線で、周知の事でもありますが、生物学者がらみで、Wedgewoodの娘さんは生物学者のチャールズダーウィンの母親で、ダーウインがウエッジウッドと血縁関係にある事は有名です。
The Hyde collection catalogue(ハイドコレクションのカタログ説明より)
In 1775 John Flaxman submitted a bill to Josiah Wedgewood for “Molding and Making a cast” from a Medal of produced in Jasperware was on the 19th of April in 1777. It appeared in the Wedgewood catalogue of 1779.”そして、この作品は裏側に” Wedgewood & Bentley”と刻印(Stamped signature on the back)があり。Bentley氏はWedgewoodと1769~1780年までのビジネスパートナーだったとの事。
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隣に飾ってあったミニチュアが英国俳優ベネディクトカンバーバッチに似ている英国の有名人?と思ったのですが、実際はCharles Hubert Millevoyeというフランス19世紀初めの詩人。ハイドコレクションカタログによると、このミニチュアは18世紀のロココ作風に関連性がある一方で、ネオクラシック(上記ウエッジウッドで説明)作風が顕著。そしてウィキの英語版によるとこのフランス詩人はホーマーのイリエッド(Iliad)日本語風にはホメーロスのイーリアス(オッデセイア)の翻訳をされている事でも有名なようで、アメリカで学生時代、この英訳されている神話を読み続ける日々に苦い思い出のある自分としては、ギリシャ語からフランス語に翻訳したこの詩人への尊敬と興味が増大しました。ミニチュアの作成者はPierre Paul Prudhon(ピエールポールプリュードン)という比較的有名なフランスの肖像画家。
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by Upstate11 | 2014-10-18 22:15 | Bo peep美術手帖 | Comments(0)