ブログトップ

Bo peep の NY

bopeepny.exblog.jp

カテゴリ:野花( 3 )

愛らしいシラタマソウ Silene Vulgaris

英語名としてはMaiden's tears(こちらの命名が綺麗な為個人的に好み)又はBladder Campion,正式名称はSilene Vulgaris、日本名シラタマソウ(日本名になると可愛らしい響き)と呼ばれる春の野花。
a0190056_4221516.jpg
その可憐な姿に反して、過酷とも思える車道近くに、陽射しが強くなり始めた春と初夏との狭間に可憐な容姿を披露します。

春から初夏にかけてアップステートニューヨークの野花の美しさは格別ですが、ヨーロッパ原産のこの小さな花が道路脇の雑草とともに力強く咲き誇る様を最初に見た時は、ちょっとした驚きでした。
a0190056_4303437.jpg
The plant can be found in weedy places, in semi-dry turf, and open dry places. it likes warm, nitrogenous, and rather calcareous. Malta wild plants.comより引用。

正式名称Silene vulgaris。Sileneはギリシャ語Sialon(唾液)から由来。茎を折るとべとつきがある事が唾液のよう?vulgarisはラテン語で一般的という意味を持っている。Malta wild plants.comより
ヨーロッパ原産で、どのようにニューヨーク州の道端にやってきたのか不思議です。日本では北海道に生息しているようですが、道産子の自分は一度もシラタマソウを見た事はありません。
a0190056_433393.jpg
ヨーロッパでは食用としても使用されるようで、イタリアの方のブログではリゾットが紹介されていていました。

幼少の頃、祖母と散歩すると草花の名前や食用できるか否かを教えてくれた楽しい想い出があります。特に蓬を摘んで蓬団子を作ったのは楽しい時間でした。汚染が激しくなっている昨今、流石に野花を食してみようと思う事はありませんが(特にアメリカの田舎の救急病院は絶対行きたくない場所の1つなので)、道路脇の花を使用するというのはかなり無謀に思える為、ヨーロッパでは個人の庭等に栽培されているのかしらと思ったり。

キノコ等野生の物は専門家で確信がある以外、食用として使用するのは危険だと思いますが、この可憐な花が食用としてヨーロッパで使用されている事、驚きです。
a0190056_434567.jpg
a0190056_434402.jpg

[PR]
by Upstate11 | 2016-09-18 23:55 | 野花

Wild Columbine北米春の花 絵画におけるシンボリズム

060.gif森の木陰でドンジャラホイ
という小人さんの歌が聞こえてきそうな彩りの春の花といえば、日本名?山オダマキの親戚にあたる↓を真っ先に想い出す自分。初夏の気配を感じるには幾分肌寒さを感じた五月初め(現在季節は秋の初めと、季節感逆行………)、岩影から可憐な姿を見せるこの赤い花に
060.gifしゃんしゃん手拍子、足拍子
と唄った母の美声と一緒に楽しく踊った時間をよび起こすのですが、花を覗いても、もちろん小人さんはいません。
a0190056_6415664.jpg
正式名称Aquilegia canadensis 英語名称Canadian or Canada columbine, Eastern red columbine, Wild columbineは大好きな春の野花です

古くはシェークスピアのハムレットでOphelia(英語的にはオフェリアが近い発音?)が"There 's fennel for you, and Columbines,"とこの花の名前を使用。この美しい花をハムレットでは肯定的に使用していないところが興味深い点(専門家によるとfolly and desertionを提示しているという見解)

Columbinはラテン語で野鳩Doveで花弁がその姿に似ている為、命名されたという説もあります。
a0190056_642209.jpg
a0190056_643338.png

a0190056_32590.png
多種多様のcolumbineが世界中に育成していますが、ヨーロッパのColumbineは近所の花と異なり、青紫の神秘的な色。

小人さんとの関連性を全く感じさせないchic(日本ではシック、英語的にはシークでもフランス語が原語なので本来の発音は?)な花で、フランスではメランコリーと呼ばれ神秘的、かつ古くから、多くの宗教画に描かれています。注:北米にも青いColumbineはありますが、ニューヨーク州は分布地域ではないようです。
(写真は↓Wikiフランス語版よりお借りしています)
a0190056_1275550.jpg
↓こちらはフィラデルフィア美術館から
題名 Virgin and Child in a Landscape
The figures are based on Rogier van der Weyden's 'Virgin and Child in a Niche,' in the Museo del Prado, Madrid
画家 Master of the Embroidered Foliage, Netherlandish (active Brussels), active c. 1490 - c. 1520 現在はギャラリー219(2F) Date:c. 1500 Medium:Oil on panel Dimensions:33 x 23 3/4 inches (83.8 x 60.3 cm)
フレミッシュ画家Master of the Embroidered Foliage
a0190056_1291734.jpg
個人的に15世紀のフレミッシュ画家が好み(インターナショナルゴシックも含め)な事もありますが、イタリアルネサンス同様素晴らしいノーザンルネサンスを創作したこの時代の画家達の作品は魅力的。

題材は赤ん坊のキリスト様と母親マリア様と宗教画の常で、この時代重ね重ね描かれている題材ですが、背景、花や、動物等が微妙に異なっている点も多くの絵画を鑑賞していると気づく点。その中で山鳩、ラテン名columbineはDove=クリスチャンの象徴三位一体のholy spritを暗示する為この時代の多くの絵画に登場する花です。

自分はクリスチャンではない為、宗教画を美術品としての美しさとその絵画が担っている時代背景や歴史的観点により興味がありますが、西洋画の鑑賞にあたっては、その宗教観を無視して絵画鑑賞する事は不可能で美術を通してその宗教観を学んでいます。が、

東洋人の自分には西洋の人々が哲学的、美術的、政治的、科学的、歴史的、建築、生活様式等にクリスチャ二ティなしでその文化を語れない点が不思議でもあり興味深い点。

クリスチャ二ティは三位一体=トリニティ=数字の3に因果関係がありこの美しい青い花の葉がその数を象徴しているという解釈や聖母マリア様のsorrow(悲しみ)を示唆しているという事で多くの宗教画に見る事ができる花です。
a0190056_12858100.jpg

[PR]
by Upstate11 | 2016-09-07 17:45 | 野花

2016年春 sharplobe hepatica

a0190056_7491090.jpg
冬の長いアップステートで春に出会う野の花の美しさは格別です。

人の手で大切に育てられた庭園の花の美しさとは異なる野の花に出会う事は、自然探索の楽しみの1つ。名前をみつけられない事も多いのですが、備忘録を兼ねて近所の森や野原で出会う健気で美しい花達を綴っていければと思っています。

例年に反して、2016年春一番に森で出会った野花は意外にもバターカップ科(日本ではラナキュラスの花がよく知られていると思うのですが、その家族です)で白や紫がっかった青の可憐な花をつけるhepatica。日本でもよく知られているアネモネの一種です。

↓はこちらから
GROWING CONDITIONS
Light Requirement: Shade 日陰が良いようです
Soil Moisture: Moist ある程度湿度を好むようです
Soil pH: Circumneutral (pH 6.8-7.2)
Soil Description: Basic, humus-rich soils.
Conditions Comments: Will tolerate somewhat dry conditions but too much sun will damage the leaf edges. 日が強い場所では上手く育たないようですね。

気温上昇がなかった四月半ば、枯葉の中から凛とした佇まいを発見しました。その可憐な姿に反した強さも野の花の魅力です。
a0190056_7534827.jpg
a0190056_10204538.jpg

[PR]
by Upstate11 | 2016-05-07 21:25 | 野花