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タグ:Bosch(ボッシュ,ボス) ( 4 ) タグの人気記事

メトロポリタン美術館案内 その2 クリスマスバージョン1Adoration of the Magi東方三博士の礼拝

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年末、クリスマスと12月はどうしても気ぜわしい日々ですが、今日もありがたい事に雪なく、妙に暖かく、日中外気温5度と、12月とは思えない一日でした。そんな暖冬のNY州でマンハッタンは更に暖かく、アップステートでは霜取りした朝にマンハッタンではジャケットの必要性なしだったり。

街はクリスマス色でしたが空気は秋でした。

この時期メトロポリタン美術館にお目見えするこちらのクリスマスツリー↑期間限定ですが、ガレットデロワをいただく公現祭まで飾ってある為、機会があれば美術館でもクリスマスの雰囲気を楽しめます。昨年のガレットデロワと公現祭Epiphanyの関係はこちらに。
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クリスマスは宗教色強い行事ですが、クリスチャンに関係のない国々もこの日を祝い楽しむ現代。クリスチャンでなくともクリスマスツリーや賛美歌は暗く寒い日々に彩りを添えてくれるように思うのですが、ヨーロッパ、北米の文化はクリスチャニティChristianityなくしては語れず、未だにPaul等、一般人名もクリスチャンの聖人名から引き継がれていたりする点、常々興味深く感じています。このクリスマスツリーが飾ってある部屋は以前こちらで紹介していますがgallery305。ツリー後方にある門(スクリーン)はスペインのValladolid Cathedral(日本名バリャドリッド大聖堂)からです。

Christmas Tree and Neapolitan Baroque Crèche
November 24, 2015–January 6, 2016まで展示。


クリスマスツリーが飾られているギャラリー305は時代背景的に宗教的な作品展示が多く、個人的に15世紀のフレミッシュ画家や14〜15世紀のイタリア、ドイツ画家、ゴッシック等に興味がある為、よく鑑賞する場所です。絵画の好みは人それぞれですが、自分の場合はシャガール、カンディンスキー(比較的現代)が好きだった幼少期から年を重ねるにつれ、ヤンファンアイクやビザンチンと懐古主義?に。もちろんボッシュ、ブルーゲルその他色々好きな絵画は沢山あります。

周知の方も多いと思いますが、イエス様の誕生を描いた絵をThe Nativityといい、(日本語ではキリストの降誕というのですね)ジーザス(イエス様)が誕生したこの日をクリスマスといいますが、現時点でイエス様はこの日に誕生していない説が強いようです。が、古代の事柄で、確証は曖昧であってしかりという個人的見解。
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以前紹介したBosch(ボッシュ、ボス)↑のAdoration of the Magiは正確にはクリスマス当日12月25日ではなく1月6日で(宗派によってこの日の解釈が若干違う場合もありえるようですが)、クリスマス時期の一部として多くの画家によって描かれています。個人的にこの時代の絵画鑑賞が好きな理由は幾つかありますが、多くの画家が同じ事柄を描いている為、技術、色彩、絵画の雰囲気、歴史的背景等を同等に比較対照できる点も理由の1つ。
(通常ボッシュのこの絵はギャラリー640にありますが今日現在、ホームページを見ると展示されていないような為、もしかすると2016年のボッシュ生誕500年を祝って多くのプロジェクトが出生地で開催されるにともなって持ち出しされているか、何かの他の都合で展示されていない可能性もある為、絶対この絵画を鑑賞したい場合は、訪問どきにホームページがnot on viewかon viewかを確認する方がよいかもしれません。:641に変更されてました12/25現在:)

Adoration of the MaginはThree wise men三人の王様が、12月25日のキリスト生誕を祝った1月6日の訪問場面で、時代や画家によって登場人物は異なりますが通常

Mary:マリア様 イエス様の母親
BabyJesus: 赤ん坊のイエス様
Melkon,Balthasar, and Gaspar(Casparの説有): 三人の賢者 或いは王様
Saint Joseph:イエス様の養父
Donkey and Ox: ロバと牛
その他天使や羊飼いなどなどが絵画中に登場します。

↓はGiottoのThe Adoration of the Magi
画家名: Giotto di Bondone (Florentine, 1266/76–1337)
おおよそ1320年ごろの作品、テンペラ画
サイズ 45.1 x 43.8 cm
Gallery 602
Giottoは有名なイタリアのフレスコ画家です。この絵はthe life of Christの一部で、ボストンのIsabella Stewart Gardner MuseumにあるThe Presentation of the Christ Child in the Templetoもその絵のシリーズの一部とされています。
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↑大きな絵ではありませんが、神聖な雰囲気があり、色使もこの時代ならでは。この絵はFranciscan churchがパトロンだったようですが絵画左上の羊飼い?と思われる2人の人物の服装はFranciscan churchの修道士が纏っていたデザイン(a)
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↑写真の丸で囲ってある部分のshooting star(流れ星)はGiottoの後に追加された星で、この星は賢者達を赤ん坊のイエス様へと導く役割を果たしたのですが、追加された星の左上にもともと描かれた星を見ることができます(b)

通常この絵画では一番年齢の高い賢者が跪いて地面には贈り物王冠(Gold)が描かれています。三人の賢者は三つの贈り物を従えていて、Gold、frankincense,myrrhが描かれているのが常です。

日本のwikiによるとFranciscan の日本語訳は乳香で"東方の三博士がイエス・キリストに捧げた3つの贈り物の中に乳香がある"。myrrhの日本語訳は没薬"聖書にも没薬の記載が多く見られる。 出エジプト記には聖所を清めるための香の調合に没薬が見られる。 東方の三博士がイエス・キリストに捧げた3つの贈り物の中にも没薬がある。 没薬は医師が薬として使用していたことから、これは救世主を象徴しているとされる。 またイエス・キリストの埋葬の場面でも遺体とともに没薬を含む香料が埋葬されたことが記されている。"との記述。


↓はQuentin Metsysフレミッシュ画家でルーブル美術館の有名な絵画"両替商とその妻"が日本で展示され、よく知られている画家と憶測します。丸で囲ってある部分はGold,frankincense,myrrh、3つの贈り物
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日本でも公開された"両替商とその妻"
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太字a,bはHow to read a painting: Harry N Abrams inc publisher参考文献

クリスマスバージョン その2に続く
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by Upstate11 | 2015-12-23 20:35 | Bo peep美術手帖 | Comments(0)

画家Boschボッシュ、ボスってだあれ?

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今年の秋、Boschの絵画が日本の地を踏むことで、フェルメール(英語的にはヴァミア)人気とまではいかずとも、ボッシュの名前が日本で一般的になる日も近いと期待します。2016年はboschボッシュ没後500年という節目になり故郷でボッシュ祭が開かれる等、今後益々注目されるべき画家といっても過言ではないと。

常々感心するのは500年という古臭さを感じさせないボッシュのセンス。作品によっては、風変わりな登場人物の風貌が、少々古い例かもしれませんが、"ゲゲゲのきたろう"並の奇妙さだったり、絵画の構造、ハイブリッドな創造物が時にはユーモラスに描かれ、兎角、杓子定規な宗教画においてさえ、a sense of humor(日本語ではクスッと笑いが溢れる感じとでもいうのでしょうか)を感じさせる作風が、現代において色褪せた感なく、自分にとって、ある意味現代アート以上の斬新さが魅力でもあります
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Boschと聞くとドイツ?を想い出す方も多いと思いますが、こちらのボッシュは15世紀のフレミッシュ画家。ベルギー国境近く、現在オランダ's-Hertogenbosch(発音はこちらに例)という市で生涯を過ごした画家です。本名は Jheronimus van Aken。ボッシュBoschという名前は一種のペンネームで、生まれ育った故郷の地名を画家名として使用。苗字にあたるVan Akenは14世紀にNijmegen(発音はこちらに)という地で生活を営んでいた先代からの家族名です。 名前にあたるJheronimusがどうして命名されたか、はっきりした記録はないようで、セイントJeromeジェロームと同名。家族内(注)にJheronimusが使用されていた記録は今のところ無いようです。

日記や手紙等の個人記録がないボッシュですが、祖父(Jan)、4人のうち3人の叔父、ボッシュの父親(Antonius)、ボッシュの兄(Goossen)も画家だったようです。1480年(1479〜1481年という説有り)裕福な家庭のAleyt Goyaerts Van de Meervenneという女性と結婚。敬虔なキャソリックの一員Brotherhood of our ladyであったボッシュの葬儀は1516年8月9日。(2)

フレミッシュ画家、その時代の地形的、歴史的背景などを排除しての簡素な略歴記載ですが偉大な画家だったボッシュが今後更に注目される事で、ボッシュ研究が進展すると思っています。ある専門家(名前失念)がBosch was the first artist in the Low Countries to deal with social themes in several of his painting.と言っているように、裕福なパトロンによって支えられていた煌びやかな絵画が大半だったその時代に(もちろんボッシュもパトロンの為に書いた絵画もあります)、一般人の生活、社会文化背景からのテーマで作品作りをしたボッシュやブリューゲルは自分とって興味尽きない画家です。

追記:Bosch の専門家として有名なこの方の肖像画はマサチューセッツ州クラーク美術館こちらに
⑴The complete paintings and drawing Hieronymus Bosch, Ludio Ghent Amstrrdam参考文献
注)日本では一般的ではありませんが、ヨーロッパ北米では、祖父、父の名前を再度使用する事が普通にある為
(2)Walter Bosing The complete paintings Bosch, DK Artbook Bosch参考文献

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by Upstate11 | 2015-07-28 12:40 | Bo peep美術手帖 | Comments(0)

大好きな画家bosch ボッシュ、ボスが日本初上陸三菱一号館美術館 その1

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↑クリックすると大きくなります
(画像"The Garden of Earthly Delightly"はパブリックドメイン プラド美術館)

日本で名前も作品も知らなかったボッシュとの出会いはアメリカ生活を始めて間もなく。
本屋訪問の際、哲学書?経済書・・・内容を記憶しておりませんが、ある本の表紙が美しい色彩とともに掴み所のない時代感覚を纏っている事に、ちょっとした衝撃を受け、
内容よりも表紙の事を知りたく頁をめくると

"The Garden of Earthly Delightly" Boschと小さな記載

名前からドイツ画家だと思いこみ、読み方を夫に聞くも短く、"ボッシュ"と。

それから月日は流れ、ボッシュの作品を知れば知る程、益々Boschボッシュが好きな自分です。大作の多くはプラド美術館所有で、残念な事に、北米では本物を見る機会が少ないボッシュですが、今年は大作保有のプラド美術館から日本の三菱一号美術館にボッシュ初期の作品が初上陸。

私の知っている限りでは、北米のBoschボッシュ、ボス?の絵画はワシントンDC National Gallery of Art、メトロポリタン美術館、イェール大学、フィラデルフィア美術館、個人所有がそれぞれ1点づつ計5件。三菱一号美術館のホームページには"世界で20点しか存在しないボスの日本初公開の真筆など"となっていて、数え方の違いやboschのコピーも多い事で特別厳選しているのかもしれませんが、現時点で大小絵画作品は世界に計20点以上ある認識です。
(もしかするとボッシュのサインがある絵画が20点?ということかもしれません)

今回日本で見ることができる作品Extracting the Stone of Madnessは、宗教色よりも時代の文化背景色が濃い作品で、宗教知識なくともボッシュ特有のウィット溢れる作品を楽しめる事も加味して、絵画愛好家の多い日本でも知名度が上がる予感。(もしかすると、私が知らないだけで、ボッシュの日本知名度が著しく高い事もあり得るのですが)
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メトロポリタン美術館では以前紹介した”The Adoration of the magi“を所有していますが、同様にboschのThe Adoration of the magiはフィラデルフィア美術館でも所有。(フィラデルフィア美術館では2015,July現在通常展示されていません)

↓メトロポリタン美術館The Adoration of the magi(英語題名)
「東方三博士の礼拝」
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↓フィラデルフィア美術館のThe Adoration of the magi
「東方三博士の礼拝」
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↓フィラデルフィア美術館にはプラド美術館所有のThe Adoration of the magi「東方三博士の礼拝」のコピー?もあるようです
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↓プラド美術館のThe Adoration of the magi「東方三博士の礼拝」
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日本での展示は10月からと、反響が楽しみです。三菱一号館美術館を訪問したことはないのですが、ホームページから素敵な雰囲気伝わってきました。大好きなボッシュの作品については引き続き記録していければと思っています。
(メトロポリタン美術館のThe Adoration of the mag写真以外はパブリックドメインと三菱一号美術館ホームページよりExtracting the Stone of Madnessの写真をお借りしました)

三菱一号館美術館開館5周年記念
会  期2015年10月10日(土)~2016年1月31日(日)
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by Upstate11 | 2015-07-09 18:00 | Bo peep美術手帖 | Comments(0)

ガレットデロワの日にEpiphany(公現祭)とメトロポリタン美術館The Adoration of the magi

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ハロウィン、クリスマス同様、ガレットデロワの日が浸透しているように見受けられる日本。食に対しての意識、興味が高い日本で、美味しいガレットを楽しむ日を見逃す理由はないと思われます。Manhattanでもフランスペイストリー店が増加したのも相まってか、以前より多くの店舗でガレットデロワを入手しやすくなった気がするのは私だけ?

ハロウィン(the eve of All Saints’ Day)、クリスマス(the birth of Jesus Christ on the25th of Dec) 、公現祭(Epiphany)は宗教的要素が各行事に関連していましたが、自分を含め宗教的意味合いよりも、”何をその日に食べるか”が大切になっている現代。今年の公現祭ガレットデロワはメゾンカイザーとメゾンドショコラの小さなサイズをいただきました
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メゾンカイザーのアッパーイースト店で公現祭前(1月6日)だったにもかかわらず、大小どちらも取り扱いがなく、問い合わせると”今日はどの店舗も販売しない為予約しますか?”と尋ねられましたが、昨年ブライアントパーク店で小さなサイズを購入できた為、お断りして同日ブライアントパーク店を訪問すると、通常サイズのみ販売。結局その日は、アッパーイーストのメゾンドショコラで小さなサイズを購入後、1月6日過ぎメゾンドカイザーで小サイズ購入。
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双方とも大変美味しかったです。二人で、通常サイズ(大)を食べる事楽勝ですが、高カロリー摂取を必要としない年齢に達している為、小さなサイズを選択しています。しかし、昨年同様その美味しさにもっと食べたいと思った程。そう思うところで止めておくのが、翌年を楽しみに、美味しい物をより美味しく感じる秘訣だと思いこむようにしています。参考までにメゾンカイザーが7ドル弱。メゾンドショコラが9ドルでした。
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接客のよさを感じるメゾンドショコラのアッパーイースト店で、この日も、小さなガレットはフェーブが入っていない為、数種類を示して好きなフェーブを選択してくださいと提示してくれた上、チョコレートガレットデロワも数分で焼きあがるけれど、アーモンドクリームとどちらがよいかと説明補足してくれるあたりは、高感度大。チョコレート専門店な為、チョコレートガレットデロワも販売されていると初めて知りました。
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本場フランスでガレットデロワは専門家に採点されるようで、激しい競争を垣間見るようです。きっと数多くのすばらしいガレットデロワが街に溢れるのでしょうね。こちらより Sébastien Gaudard 私は聞いた事がない店名ですが多分現地では有名なのだと憶測?
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そして公現祭といえば、メトロポリタン美術館の大好きなノーザンフレミッシュ画家BOSCHの(英語的にボッシュに近い発音ですが、ボスに近い発音をする国もあるようです)”The Adoration of the magi“を想い出します。(The Magiは英語的にメエイジャイに近い発音表記。Three wise men三人の王様が、12月25日のキリスト生誕を祝った訪問場面を描いています。)多くの画家がこの”The Adoration of the magi“を描いていますが、色の美しさ、ゴシック的な要素が残るBoschらしい人物表記の幼いキリスト等、北米でBOSCHの作品を見る機会は多くない事も加味して、メトロポリタン美術館訪問の際、お勧め絵画の一枚です。2015年現在はメトロポリタン美術館のGallery 640
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↑Balthazar, Caspar, Melchior三人の賢者
1月6日Balthazar,Gaspar, Melchiorの三人の王様(賢者)が贈り物を持ってキリスト誕生を訪問。メトロポリタン美術館には沢山のThe Adoration of the magiがあり、すばらしい作品を記録としてこちらに少しずつ残す事ができればと思っています。
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by Upstate11 | 2015-01-25 22:30 | メゾンカイザー NY